このページでは、「頭では分かっているが弾けないとき」「練習しているが弾けないとき」どうすればよいかをYes/Noチャートで診断します。
頭では分かっているが弾けない とは
レッスンで時々生徒さんから飛び出してくる「頭では分かっているけれど弾けない」「理屈では分かっているけれどできない」等々の言葉。「分かっているのにできない」とは、なかなか不思議な言葉ですよね。
「本当は分かっていなんでしょう?」「やる気がないだけなんじゃないの?」と言ってしまうのは簡単ですが、やる気がない→億劫というのも、それはそれで問題を内包しているような気がしませんか?
レッスンでは、生徒さんからこの言葉が飛び出した時点でかなりまずい状況です。生徒さん本人に課題が見えていない上に、それ以上の理解は拒んでいる状況ですから、場合によってはレッスン退会コース(やってもどうせできないと思い込んでしまい挫折……)になりかねません。本当はそこに至る前になんとかするのが良い講師なのでしょうが、まだまだ至らぬ私です・・・。
「頭では分かってるけれど弾けないんだよ!」と言ってしまう(言ってしまいたくなる)理由は大まかに分けて以下の4つに分けられるのではないかと思います。
・経験不足
・具体的なやり方が分からない
・分かっているつもりで分かっていない(思い違いなど)
・本当はやりたくない
しかしこれが、何をどこまで分かっているか、何がやりたくないか、で助言内容が変わってくる上に、その組み合わせは人によって様々になってきますので、この問題で文章を書き連ねるのは厳しいと判断しました。
それで今回はYes/Noチャートの作成となりました。質問に対してYesかNoかを選びクリックすると次の質問に飛びます。(アドバイス)と書いてあるところまで飛んだら終わりです。
「頭では分かっているが弾けない」の仲間に「練習しているが弾けない」があります。練習をするたびに徐々に良くなっているのならあまり心配はないのですが、練習で一度も成功しない場合(自分ではずっと合っていると思って練習していたのに違っていた場合も含む)は深刻です。練習の方法に問題があるか、知識の抜け落ちがある可能性があります。この場合も下のYes/Noチャートが役に立つと思いますのでやってみてください。
自分で弾いたものが合っているかそうでないのか、よく分からない。
Yes No
(アドバイス)
「もう少しでできそう」という感覚がある場合は大丈夫なことが多いです。その調子で続けてください。
練習のコツ‐時間配分
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やるように勧められた練習の必要性は分かっている。
Yes No
(アドバイス)
その曲で習得すべき課題が見えていない状態です。その曲の練習は一旦ストップして、次のレッスンで必要性について確認しましょう。アコーディオン教則で独習の方はコメント欄、またはメールでご質問ください。
アコーディオン コツ‐まずは何を知りたいのかをはっきりさせる
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(アドバイス)
自分で弾いた音を客観的に聴けていない可能性があります。自分では合っていると思っているのにレッスンでは間違いを指摘される、または合っているかどうか自信がない、という場合は、録音して聴いて確認するのが確実です。機材は何でもいいのでとりあえず録音して聴いてみましょう。
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・拍、拍子を確認する
・音名を唱える
・片手練習をする
・部分練習をする
・メトロノームを使う
これらができている。
Yes No
(アドバイス)
ご自分で気付けていない、または抜けている要素があります。その曲の練習は一旦ストップして、次のレッスンで課題点を探しましょう。
独習の場合は確実に分かるところまで一旦戻りましょう。そしてなんとなく分かったつもりで進んでいる部分がないか確認しましょう。特に拍、拍子、音符・休符の長さをなんとなく分かったつもりで進んでいる場合は注意が必要です。
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アコーディオン コツ‐まずは何を知りたいのかをはっきりさせる
(アドバイス)
ここまでの学習段階で抜けがあると思われます。その曲の練習は一旦ストップし、確実に分かるところまで一旦戻りましょう。教則本を修了している場合でも再び出して、分かるところまで戻ります。そして、なんとなく分かったつもりで進んでいたところや、分からないところを探しおさらいします。
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アコーディオン コツ‐まずは何を知りたいのかをはっきりさせる
・拍、拍子を確認する
・音名を唱える
・片手練習をする
・部分練習をする
・メトロノームを使う
これらをやるのは大変で億劫。
Yes No
(アドバイス)
・拍、拍子を確認する
・音名を唱える
・片手練習をする
・部分練習をする
・メトロノームを使う
を やってみてね!
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メトロノームが億劫? それ以外が億劫?
メトロノーム それ以外 両方の方は「メトロノーム」をクリック
いざメトロノームを使えば、いつでも合わせられる。
Yes No
メトロノームを持っていない、またはメトロノームの使い方(電源の入れ方や設定の仕方)が分からない。
Yes No
(アドバイス)
メトロノームを買うのも面倒くさい場合は、今時はスマートフォンのアプリでメトロノームがありますので、ダウンロードしておきましょう。
メトロノームを買って持っているけれど使い方が分からない場合は、取扱説明書を見ましょう。失くしてしまった場合は、型番でウェブ検索すれば出てくる場合があります。古い型でウェブ上に取扱説明書が無い場合でも、後継機の取扱説明書が載っていることがありますので、とりあえずは製造メーカーのHPを見てみることをおすすめします。
・拍、拍子を確認する
・音名を唱える
・片手練習をする
・部分練習をする
も億劫という方は、アコーディオン コツ‐何が知りたいかをはっきりさせるでよく分からず弾いていたことはないかをチェックしてみてください。
自分では弾けていると思うし、これでいいと思っている。
Yes No
講師や聴かせた相手から「間違っているよ」と言われると腹が立つ。
Yes No
(アドバイス)
好きに弾いてください。次は違う曲にしましょう。
アコーディオン楽譜 ボタン式 鍵盤式
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メトロノームを使う必要性が分からない、または、鳴らすと不自由な感じがして使いたくない。
Yes No
(アドバイス)
西洋音楽(の理論で組み立てられた明治以降の日本の曲も含む)の根幹に関わることなので、拍、拍子からおさらいしましょう。
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「楽譜が読める」は「やがて弾ける」‐拍、リズム編
メトロノームをかけて練習をしても、メトロノームが聴こえない。
Yes No
(アドバイス)
テンポを落として片手練習、部分練習をしましょう。
(アドバイス)
曲のどことメトロノームを合わせるのか、各音符・休符の長短、があやふやである可能性があります。
楽器を一旦置き、メトロノームと楽譜と蓋がついたままのペン(または削っていない鉛筆など棒状のもの)を用意し、メトロノームに合わせて楽譜上でペンで拍を打ちながら移動し、確認してください。
難しい場合はテンポを落として行います。
それでも難しい場合は、楽譜のコピーを取り、拍の線を書き込みます。
それも難しい場合は拍、拍子の知識の抜け落ちがありますのでおさらいをしてください。
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メトロノーム 合わせる方