どの程度まで弾けるかや楽譜が読めるようになるかといった話ではなく、これらができないと初級の数ページも難しいという条件を挙げていきます。逆にいうと、下の3つの条件が満たされていれば楽器は始められます。
指を一本ずつ動かせる
随意に動かせるかということです。なにかの事情で特定の指が動かせなくても他の指が動かせればなんとかできます。(残念ながら木管楽器は難しいです)
数を数えられる
6まで数えられること。就学前のお子さんですと4まででもいいです。拍子を数えるときに必要です。4拍子だと1234と数えたらまた1に戻って数えるのですが「1234 5678 9……」と1に戻れなかったり、「1231 2341 2121」等とまちまちに数えてしまうと厳しいです。ご高齢のご家族が習い始めるというときに、みてあげるとよいポイントです。
ドレミファソラシドの順番が覚えられる、関係性が分かる
音階を奏でる楽器の場合は、音の高さには名前があることを理解し、ドレミファソラシドの順番を覚える必要があります。お子様の場合はこれから覚えるという子もいるでしょう。いま知らなくても、これから覚えられるなら大丈夫です。
あと途中から聞かれても関係性が分かるかということも重要です。「ミより一つ高い音は?」「ドよりひとつ低い音は?」という場面が頻繁に出てきます。ドレミファソラシドを丸覚えしていても関係性が分からないと、演奏が難しくなります。
数字で言うと「3の次は?」→「4」、「6より1つ少ないのは?」→「5」と答えられる力になります。やはりこれもご高齢のご家族が楽器を始めたいというときにみてあげると良いポイントです。
たとえば「10から0まで、10,9、8……と数えていって」とお願いしたときに、つっかえつっかえ苦労したり、しばらく答えられないような場合は注意です。
ドレミファソラシドの順番が分からないと音符の位置は勿論、鍵盤の場所を探すことも難しくなります。
いろいろと書きましたが……
お子様やご高齢の方の場合は難しい場合もありますが、絶対条件は案外低かったのはおわかりいただけましたでしょうか。上記のことがクリアできていれば楽器を始めることができます。
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