アコーディオンの弾き方 アコーディオン概要 教則1巻

アコーディオンの左手ってどうなっているの?

アコーディオンの左手(演奏者の左手側)の、やたらと付いている小さいボタン、あれが何なのか謎だという方は非常に多いと思います。記事前半はアコーディオンの左手側について大まかに書いていきます。後半は左手ボタン配列図の見方を中心に書いていきます。

置いた時に床側になる方が左手側です。

*左手のボタンが全然見えない!どうすればいいんだ! と初期段階で悩んでいる方はアコーディオンの左手が見えない問題へどうぞ。

アコーディオンの左手のボタンはベース(低音)とコード(和音)が出る

左手のボタンには大きく分けてベース(低音)とコード(和音)の2種類のボタンがあり、左手だけで伴奏ができるようになっています。

ドを真ん中にして、上(楽器を抱えたとき顔の方)に行くほど♯の多い曲に対応した音が出ます。

逆に下(楽器を抱えたとき足の方)に行くほど♭の多い曲に対応した音が出ます。

ドレミファソラシドの順番ではないので注意です。難しい用語でいうと五度圏で並んでいます。五度圏が分かる方にとっては大変分かりやすく、かつ合理的な配列だと思います。
五度圏が分からない方に向けてこの配列の利点を簡単に説明いたしますと、よく使うボタンが近くに固まって並んでいる、ということです。

 

ベースとは? コードとは?

ベース - 低音

低い音のことをベースと言います。バスとも言われますがアコーディオンではベースと呼びます。

ちょっとややこしいのですが、楽器の仕様で120ベースや60ベースというときは左手ボタンの数の単位として「ベース」という言葉を使っています。

演奏するとき、楽譜を読むときの「ベース」は低音という意味で使っています。

コード - 和音

コードとは日本語で和音のことです。和音とはいくつかの音が重なったものです。
アコーディオンのコードボタンは、1つのボタンで1つのコードが出せる(音がまとまって出る)のです。
ちなみに、アルファベットで表記されたコードの名前をコードネームといいます。

これからアコーディオンを始める方はここまで分かっていれば充分です

アコーディオン教則1巻をお持ちの方は15頁を参照してください。

左手のボタンが多いアコーディオンがあったり、少ないアコーディオンがあったりするのはなぜ? はじめは左手ボタンの少ないアコーディオンでいい? という方はアコーディオンの選び方/左手ボタンの役割と数についてへどうぞ。

時々ご質問をいただくのですが、左手ボタンの無いアコーディオンは日本の学校音楽教育独自のもので、一般的なアコーディオンと区別するために「合奏用アコーディオン」と呼ばれることがあります。音域別にソプラノアコーディオン、アルトアコーディオン、テナーアコーディオン、バスアコーディオンがあります。
対して「独奏用アコーディオン」とはつまりアコーディオンのことで、合奏用アコーディオンと区別するための呼び方です。

あとこれも時々ご質問いただくのですが、左手ボタンの色が2色で縞々だったりVだったりW模様だったりする楽器がありますが、あれはただの模様です。右手ボタンの白黒は鍵盤式の白黒同様、♯♭の付く音が黒くなっているのですが、左手ボタンの色の違いは音の違いを表すものではありません。

 

アコーディオンの左手ボタンの位置の表し方

アコーディオンを正面から見た向きの左手ボタン図です。

アコーディオンの左手 方向の呼び方

 

※「外側」は、私が蛇腹側に対してとりあえず呼んでいるだけなので、教室によって違うかもしれません。

アコーディオンの左手ボタンは音の高低順に並んでいるのではないので、「上の列に移動して」と言ったら物理的に上、顔側に移動する、ということです。

 

アコーディオンの左手 縦列

アコーディオンの左手縦列は、大きくベースの列とコードの列に分かれます。ベースは低音、コードは和音です。コードボタンを1つで和音(音のまとまり)が出ます。

アコーディオンの左手 縦列

アコーディオンは列の多い楽器、少ない楽器があります。これについてはアコーディオンの選び方/左手ボタンの役割と数についてで解説しています。

 

アコーディオンの左手 横列

アコーディオンの左手横列は、基本ベースの音名で呼び表します。
以下、よく使う横列の名前です。
アコーディオンの左手横列

 

アコーディオンの左手の ド はどこ?

蛇腹から縦2列目 - 基本ベースの列の真ん中あたりに印のついたボタンがあり、これが ベースのド です

ベースのドが基本ベース列の真ん中辺りにあるのはどの大きさの楽器も同じです。ボタンの印は凹んでいたり、ギザギザがついていたり、飾りが埋められていたりと楽器によって違います。

 

コードとは

(関連)アコーディオン教則1巻9頁

アコーディオンのコードボタンには1つにつき1種類のコードが割り当てられています。

コードは和音のことです。
コードにはそれぞれ名前が付けられていて、これをコードネームと言います

コードはアコーディオン独自のものではなく、ギターやピアノなどほかの楽器で使うコードも同じものです。

コードネームでは英音名を使う

コードネームでは英音名(CDEFGAB)を使います。ドレミファソラシはイタリア音名です。どちらも使いますのでイタリア音名と英音名の両方が分かるようにしておきましょう。(メロディも英音名で読んでいる方はイタリア音名は覚えなくても大丈夫です。)

イタリア音名/英音名

ド/C
レ/D
ミ/E
ファ/F
ソ/G
ラ/A
シ/B
ド/C

音に♯や♭が付けば、音名にも♯や♭が付きます。

♯(シャープ)→半音上がる
♭(フラット)→半音下がる

 

コードネームの頭文字は英音名

G7、Am、F♯dim、B♭ 等々コードには色々ありますが、どれもコードの頭文字は英音名を表しています。G7 の G はソのこと、AmのAはラのこと、F♯dimのF♯はファ♯のこと、B♭はシ♭のことです。

 

コードネームの英音名に続く文字はコードの種別

コードネームの頭の英音名に続く文字はコードの種別を表しています。

種別記号(読み方)‐ 種別

        - メジャーコード(コードネームのときはMを省略、読みも省略)
m(マイナー) - マイナーコード
7(セブンス)‐ セブンスコード(セブンと言うことも多い)
dim(ディミニッシュ) - ディミニッシュコード(dと書くこともある)

最も使用頻度の高いメジャーコードは、Majorの頭文字のMを書かず、英音名だけを書くことがほとんどです。
C と書いてあったら CM(シー メジャー)のことです。

 

コードネームの見方

コードネームの文字の順番をまとめると

英音名 + ♯や♭(つくときのみ) + 種別 です。

コード G7 → G(英音名) 7(種別)
コード Am → A(英音名) m(種別)
コード F#dim→ F(英音名) #(Fの音が半音上がる) dim(種別)
コード B♭ → B(英音名) ♭(Bの音が半音下がる) ※M(種別)は省略

アコーディオンの左手ボタン 縦列の並び方を更に詳しく

*注意*

ここから先、弾いて聴いて確認しないと分からない内容も多く含んでいます。

読んで分からないから弾けないということでは絶対にありませんので、読み進めた結果、「難しそうだからやっぱりやめる」ということだけはなさらないように。

すでにアコーディオンに挑戦してみたけれど、完全手探りの世界で途方に暮れている、仕方が無いから鏡を使っているという方は、アコーディオンの左手が見えない問題を先にお読みください。

 

説明のためにボタン図に色を塗っています。

基本ベース

蛇腹側から2列目、図では橙色の塗ってある縦列が基本ベースです。高級機になると音色切り替えスイッチで高い音も出せますが、呼び方は基本ベースで覚えてください。
初級のうちは基本ベースのみを使用します。横列の名前にも関わっていて文字通り基本となるベースです。基本的に4の指(薬指)で弾きます。

対位ベース

一番蛇腹側の縦列です。図では赤色に塗ってあります。対位ベースは初~中級に進んでから使用します。こちらも基本的には4の指(薬指)で弾きます。

 

メジャーコード列(M列)

黄色に塗ってある縦列がメジャーコード列(M列)です。メジャーコードは、明るい響きを持った和音のことです。

コード表記では英音名のみで表記されることがほとんどですが、アコーディオン用の楽譜では種別をはっきりさせるために音符の上にM(Majorの頭文字)を書きます。このサイトや教則本に載せている配列図にもMを省略せず書いています。CMとCは同じことです。3の指(中指)で弾きます。

マイナーコード列(m列)

緑色に塗ってある縦列がマイナーコード列(m列)です。マイナーコードとは、物悲しい響きを持った和音です。2の指(人差し指)で弾きます。

 

 

セブンスコード列(7列)

青色に塗ってある縦列がセブンスコード列(7列)です。メジャーコードの基になる音(ルート、コードネームの頭に付けられている音)から数えて7番目(7th)の音を足した和音です。2の指(人差し指)で弾きます。

 

ディミニッシュコード列(dim列)

紫色に塗ってあるボタン列がディミニッシュコードの列です。ちょっと複雑な響きで、飾りに使ったり、コードとコードのつなぎに使ったりします。使用頻度は少なめですが、上級曲には出てきます。2の指(人差し指)または1の指(親指)で弾きます。

セブンスコードと構成音が似ているため、ディミニッシュのボタン列が省略されている楽器もあります。その場合はセブンスコードで代用します。

アコーディオンの左手ボタン配列図の見方

では実際にコードボタンを探してみましょう。

コードC

楽譜にコードネームが「C」と書かれているときは、M(メジャー)が省略されています。
C→CMです。

まずは横列を探し、次に縦列を見ます

横列・ドの列(C列)と縦列・メジャーコード列(M列)が交わるところがコードCです。

アコーディオンの左手ボタン コードC

 

コードG7

横列 → ソの列(G列)
縦列 → セブンスコード列(7列) 
を見ます。探してみましょう。

分かりましたか?

アコーディオンの左手ボタン コードG7

緑色のところですね。

横列を探すときは、蛇腹側から2列目の基本ベース列を見てくださいね。

 

コード Am

次はコードAmを探してみましょう。

横列 - ラの列(A列)
縦列 - マイナーコード列(m列)
なので

アコーディオン 左手コードボタン Am

 

こうですね。

アコーディオンの左手は英音名とコード種別を覚えればボタンの位置が割り出せるようになります。

 

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