アコーディオンの弾き方

アコーディオン楽譜を読む前の基礎知識

楽譜の読み方の基礎知識編です。

アコーディオン楽譜のきまりについてはこちらです。

各種記号、線

(関連)アコーディオン教則1巻9頁

アコーディオンの楽譜は五線譜を使います。
左から右に読んでいきます。

五線譜を縦に2段ならべ左端を括ったもの(大譜表)の
上の段が右手、下の段が左手です。

大譜表の読み方

ト音記号(G-CLEF)
高音部記号ともいい、アコーディオンの右手楽譜はト音記号で書かれます。第2線上(5本の線の下から2本目)の音がソ(G)であることを示しています。

ヘ音記号(F-CLEF)
低音部記号ともいい、アコーディオンの左手楽譜はヘ音記号で書かれます。第4線上(下から4本目の線)の音がファ(F)であることを示しています。

拍子記号
曲の始めと、曲の途中で拍子が変わる場合その変わり始めに書かれる分数状の数字のことです。分数状に書くだけで、分数とは違います。後で詳しく説明します。

縦線(じゅうせん)
小節を区切る線のこと、縦線で区切られたのが小節です。

複縦線(ふくじゅうせん)
縦線と同じ太さの線を2本書いたもの。曲の中の区切りを表します。

終止線(しゅうしせん)
縦線と同じ太さの線と、それよりも太い線を書いたもの。曲の終わりを表します。

縦線、複縦線、終止線

 

音符・休符の種類 - まずは4分まで

(関連)アコーディオン教則1巻13頁

いきなり全部覚えるのは大変なので、まずは4分音符・休符まで覚えてください。4分音符・休符まで覚えれば弾ける曲はいろいろあります。
名称は拍子の読み方に関わってきますので、名称も覚えてください。
(4分ができたら8分まで覚えてください。)

全音符を1として、
2分したものが2分音符・休符
4分したものが4分音符・休符
8分したものが8分音符・休符 です。

拍、拍子

(関連)アコーディオン教則1巻10頁

一般的に流布している音楽は、拍(一定の間隔で打つリズム)に合わせて音を伸ばしたり、刻んだり、休んだりしています

拍子記号(楽譜の始めに書かれている分数状の数字)は1拍の長さと何拍子かを表しています。
たまに「4分の2だから・・・0.5です!」と元気いっぱい分数計算してくださる方がいらっしゃいますが、数字を重ねる書き方が算数に出てくる分数と似ているだけで、全くの別物です

拍子記号の上の数字は、1小節の拍の数→何拍子か を表しています。
2→2拍子   
3→3拍子   
4→4拍子

拍子記号下の数字が1拍の長さを表しています。
2→2分音符で1拍
4→4分音符で1拍   
8→8分音符で1拍

4分音符(♩)が必ず1拍という訳ではありません。

 

速度記号

(関連)アコーディオン教則1巻11頁

楽譜の始めに ♩=100 等々書かれていることがあります。この表示の数字は1分間に打つ数です。メトロノームをかけるときにはこの数字と同じ数字に設定してやればよいのです。

音符は1拍の長さを表しています。拍子記号の下の数字で指示してあるものですね。

♩=100なら1分間に♩が100打つ

♪=100なら1分間に♪が100打つ

速さということです。

電子メトロノームの場合は♩(4分音符)=数字の表示しか出ないことがほとんどですが、これで非常に悩んで、「楽譜に♪(8分音符)=100と書いてありますが、これは♩(4分音符)=50で設定ですか?」という質問がたまに寄せられます。機能的に♩(4分音符)=の表示しか出ないだけであり、8分音符=でも、2分音符=のときでも、1分間に100打つということですから、難しく考えずに書いてある数字そのままで設定すればよいのです。

読み方は♩=100も♪=100も「テンポひゃく」と読みます。

※楽譜に指示してあるテンポは曲の仕上がりのときの速度の目安です。たまに指示されたテンポでメトロノームを鳴らしてみて「とても弾けません!私には無理です!」と慌てる方がいますが、練習の始めは指示よりもゆっくりにして、確認しながら弾けばよいのです。目安としては目標テンポの半分(100指定だったら50)くらいから練習スタートです。

指番号(ゆびばんごう)

(関連)アコーディオン教則1巻6、7、9頁

音符の上か下に書かれている番号のことです。

どの指で弾くのかを番号で指示しています。右手、左手とも以下の番号です。
1・・・親指
2・・・人差し指
3・・・中指
4・・・薬指
5・・・小指

楽譜の必要なところ(弾き始め、指を広げる、ちぢめる、くぐる、またぐ、指をかえるところ)に指番号を書きます。

音名(おんめい)‐音の名前

(関連)アコーディオン教則1巻9頁

ドレミファソラシ・・・はイタリア音名です。

音の名前にはイタリア音名を使います*が、コードネーム(それぞれの和音に付けられた名前)には英音名を使います。アコーディオンの左手にはコードボタンというものがあり、これにはコードネームがついています。

英音名とその理解はアコーディオンの左手を弾くときに必要です。イタリア音名と英音名はセットで必ず覚えましょう。

伊 ‐ 英 (ラからABC・・・)

ド ‐ C
レ ‐ D
ミ ‐ E
ファ ‐ F
ソ ‐ G
ラ ‐ A
シ ‐ B

音に♯や♭がつけば音名にも♯や♭が付きます

他の楽器で英音名読みに慣れている方は右手も英音名読みで結構です。

ハーモニカや大正琴 等々で数字譜を使っていた方は、数字では鍵盤に対応しきれませんので、イタリア音名と英音名を覚えてください。

‐‐‐‐

自分が子どものときに一時混乱したことを思い出したので書いておきます。

♯♭の付く場所ですが、音符に♯♭を付けるときは、音符の左横に付きます。 ♯♩ ♭♩

しかし、
音名に♯♭を付けるときは、音名の右横に♯♭が付きます。 
ファ♯ B♭ 

https://youtu.be/0BDouZfr3u4

*このサイトと私の教室での音名、階名の扱いについて

コードネーム

(関連)アコーディオン教則1巻15頁

頭のアルファベットは英音名
続くアルファベットはコード種別です。

英音名は上の「音名」の項を参照してください。

コード種別
M・・・メジャー(Major)
m・・・マイナー(minor)
7・・・セブンス(7th)
dim・・・ディミニッシュ(diminish)

例えばコードCですと、Cは音名C(ド)のこと、音名の後ろに何も書いていなのでメジャー(Mが省略されている)です。読み方はシー。音名のシーと間違えないようにシーメジャーと読み上げる人もいます。

G7ですと、Gは音名G(ソ)のこと、7はセブンスを表します。
読み方はジーセブンス。

Amですと、Aは音名A(ラ)のこと、mはマイナーを表します。
読み方はエーマイナー です。

次、アコーディオンの楽譜のきまりと 楽譜のご案内 

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