アコーディオン概要

アコーディオンは難しい?

この記事はアコーディオンに挑戦するか、しないか、迷ってらっしゃる方に向けた記事です。

すでにアコーディオンに挑戦していて、難しさを感じている方は、アコーディオン練習 - 難しくて困ったとき をお読みください。

 

アコーディオン 難易度は?

このページに「アコーディオンは簡単」と書いてあったら買って弾いてみますか?
このページに「アコーディオンは難しい」と書いてあったらやめておきますか?

ウェブ検索でこのページに辿り着いた皆さんは、過去に何かの楽器で挫折した、または学校の音楽の授業で苦労した過去がおありかもしれませんね。

どの楽器でも簡単なところ難しいところがありますので、実は一概にこの楽器が簡単、この楽器が難しい、とは言えません。比較的音が出しやすいリコーダー、鍵盤ハーモニカは学校の音楽教育で採用されていますが、学校の音楽の授業で苦労された方でしたら「あれは難しい」と思ってらっしゃるのではないでしょうか。

アコーディオンの難易度は、アコーディオンが弾ける人に訊いたら「簡単」と答えるでしょうし、アコーディオンを挫折した人に訊いたら「難しい」と答えるでしょうね。弾けるといっても程度がありますし、難しい問題です。

 

歌うように弾ける楽器 は ほぼ無い

見出しの通り、歌うように弾ける楽器はほぼ無いと思ってください。文字通り歌うように弾ける(鳴らせる)のはカズーくらいだと思います。

 

楽譜が読めなくても弾ける楽器 は ほぼ無い

楽譜が読めなくても弾ける方法はないかと思って、「楽譜が読めなくても弾ける○○」系の本を結構読んだんですが、
・楽譜が読めなくても弾ける(ゆっくり教えます)
・五線譜が読めなくても弾ける(五線譜以外の楽譜を使います)
のどちらかでした。結局何かは覚えなくちゃいけないようで残念でした。楽して弾ける方法があれば教室で流用したかったのですが。歌うように鳴らすならやっぱりカズーですかね。

 

練習しなくても弾ける楽器 は ほぼ無い

練習しなくても弾ける方法があったら自分の教室で採用したいと思って、「すぐ弾ける○○」系の本も結構読んだんですけれど、どれも「少しの練習で簡単な曲が弾ける」という内容でした。ううん、私が探しているのは練習しなくても歌うようにすぐ弾ける方法だったんですけれどね。やっぱりカズーですかね。カズーいいですよね、カズー推しの記事みたいになってきました。

 

楽器の何が難しいのか?

アコーディオンに限らず、楽器の何が難しいのか? 答えは上に既に出ていますね。
・楽譜を読むちからが必要なこと
・練習が必要なこと

この2点です。
五線譜でもタブ譜でもコード譜でも数字譜でも、その楽器にあった楽譜でいいんですけれど、楽譜の読み方は覚える必要があります。今、この時点で、聴いた音と何かの楽器の音を鳴らす場所が直結するのであれば楽譜を読む必要はありません。でも今、その能力がないのならば何らかの楽譜の読み方を覚えていく必要があります。

聴いてすぐに分からない場合は練習も必要です。練習にも方法があり、ただ沢山やればいいというものではありません。段階に沿って行う必要があります。ここはやる気に満ち満ちた独習の方も誤るところなので、上手になりたい場合は念頭に置いてください。

 

やはり子どものうちからやらないと弾けないのではないか?

これは教室の生徒さんからも時々聞きますね。「やっぱり子どものうちからやらないとダメですよね」と。

何故、そう思われましたか?
親戚や近所の子どもさんがピアノを上手に弾いているからでしょうか?
テレビで見るプロの演奏家はみんな子どもの頃から楽器を習っていたからでしょうか?

まあ、プロになるには子どもの頃からの訓練が必要ですが、「親戚や近所の子どもはピアノを上手に弾いている」‐ ここは見誤らないほうがいいですよ。
上手に弾いている子は何年もほぼ毎日続けている子です。仮に、4歳から始めた14歳の子で、1日の練習時間は30分、年末年始は練習をしないので年360日練習したとして計算すると、360×30×10 で108000分、時間にすると1800時間です。これだけ練習していれば、ある程度弾けて当然でしょう。一日1時間の子だったらこの倍の時間数になります。

音楽教室というのは幼児や小学校低学年の子が一番人数が多くて、年齢が上になるほど生徒が減っていきます。つまり数年で辞めている子(場合によっては数か月で辞めている子)もいるんですね。表向きは勉強や部活動が忙しくなったという理由が多いですが、練習が嫌で(なかなか上手にならないから)辞めるっていう子も結構多いんですよ。身近にいるピアノの上手なお子さんはその生き残り、ピラミッドの上層にいる子と言っていいでしょう。そういう子を見て「やっぱり子どものうちからやらないとダメね」なんて思わないことです。

 

結局、アコーディオンは簡単なのか 難しいのか

どの楽器にも簡単な曲、難しい曲がありますので、何を持って簡単か、難しいかと断ずるかは難しいところです。

練習したくない、楽譜を読みたくない、という方にとってはアコーディオンは難しいと思います。(この場合はアコーディオン以外の楽器も難しいと思います。)

アコーディオンの簡単な点としては
正しい場所を押さえれば楽譜で指示された通りの音が出る
1つのボタンで和音が出る。
型を覚えれば伴奏が容易である

ことでしょうか。

アコーディオンの難しい点としては
左手ボタンは見えない
左手ボタンを操作しつつ蛇腹も左腕で動かす
右手と左手と別々のことをしなくてはならないことが多い

が挙げられます。

 

見通しを持って練習を継続できるかが鍵

楽器演奏が身に付くか身に付かないかは、見通しを持って練習を継続できるか、これに尽きます。
「難しいのは嫌だな~、できるだけ簡単なのがいいな~」という心持ちでは、たぶんどの楽器も難しいでしょうね。

 

簡単! と言われてやってみた

簡単だと言われたこともできなくて落ち込んだ

やめて次の楽器を探す/才能無いからやめた/やっぱり子どものうちからやってないとダメだね

簡単! と言われてやってみた

弾けなくて腹が立った、だまされた気持ちになった

やめて次の楽器を探す/才能無いからやめた/やっぱり子どものうちからやってないとダメだね☆

 

これらのパターンが結構多いので、私は「アコーディオンは簡単」とは言いません。講師業をやってよく分かりましたけれど、躓く箇所が一人ひとり違うんです。Aさんが簡単にできたことが、Bさんには難しい、その逆もある、とかね。何が「簡単」と、一概には言えないんです。

『才能ないからやめた』『やっぱり子どものうちからやってないとダメだね』は楽器、その他習い事をやめた方からよく聞く2大フレーズですが、段階を踏んで学習せずに放りだしたことが分かるひとにはすぐに分かる台詞なのでやめておいた方が無難です。ひとこと『難しかった』の方が好感度は余程いいです。

この記事を読んでくださった皆様には、簡単、難しい、という基準ではなく、この楽器が弾きたい、この音が好きだからやりたい、という理由で楽器を選んでいただきたいと思います。このような楽器の選び方をした場合は長続きする傾向にあります。

 

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